数学・勉強法(基礎編)
一学期の数学では各学年ともに、計算の基礎を学習します。今年一年間の数学の土台になります。
一学期前半では、練習を積み重ねて、計算に慣れることが最も大切な勉強になります。
中学1年
「負の数になれる」
負の数は、ー1、ー2・・・のゼロより小さいマイナスの数のことです。
「1」も「ー1」も、それぞれ1つの数字として見ます。「1」はマイナスの数と区別するために「+1」と表すことがあります。
★ポイント1
小学校の算数から考える
・2+1=3 → 2から1増やす
・2-1=1 → 2から1減らす
中学校の数学には、マイナスの数からの足し算・引き算がある
・ー2+1=ー1 → ー2から1増やす(ゼロに近づける)
・ー2-1=ー3 → ー2から1減らす(ゼロから遠ざける)
★ポイント2
ゼロをまたぐ計算になれる
・ー1+2=1
→ ー1から2増やす(ー1から1増やすと0、0から1増やすと1)
・1-2=ー1
→ 1から2減らす(1から1減らすと0、0から1減らすとー1)
★ポイント3
マイナスの数を足す・引くになれる
・2+(ー1)=2-1=1
→ 「ー1」増える=「1」減る
・2-(ー1)=2+1=3
→ 「ー1」減る =「1」増える
① ○+(ー△) → ○ー△
② ○ー(+△) → ○ー△
③ ○ー(ー△) → ○+△
中学2年
「文字の多項式・加減乗除になれる」
1年生で学習した文字がつく数(2x,1/2a)は、「文字と数のかけ算」です。
・2a×3b
=2×a×3×b=6ab
★ポイント1
足し算・引き算(加減)は同じ文字どうしで計算
・2a+3b+4b=2a+7b
・2aー3a+4b=ーa+4b
プラスとマイナスを含めた「+2a」「ー2a」などの項を、1つ1つ分けて考えます。
★ポイント2
わり算もかけ算で計算する(乗除)
・2a×3b=6ab
・2a÷3b
=2a×1/3b(×3bぶんの1)=2a/3b
わり算は逆数のかけ算
★ポイント3
累乗(指数)の計算にもなれる
中学3年
式の展開と因数分解の計算
⇒「2次式のもつ意味」をつかむ
3年生は受験の年、先を見通した勉強が必要になります。
1学期前半の2次式の計算が、後半の2次方程式と平方根の学習を左右します。
★ポイント1
展開のパターンは4つ
すべての基本は分配法則
① a(b+c)
=a×b+a×c=ab+ac
②(a+1)(a+2)=a²+3a+2
→「+3a」は(+1+2)a、「+2」は(+1)×(+2)
③(a+1)(aー1)=a²ー1
④(a+1)²=a²+2a+1
→(a+1)²=(a+1)(a+1)
★ポイント2
因数分解は( )でくくる
上の①~④の逆をする
・共通因数をみつける
それぞれの係数が同じ数で割れる場合
2a+4b=2(a+2b)
同じ文字で割れる場合
a+2ab=a(1+2b)
・x²+○x+△
△は「かけ算」した数
○は「たし算」した数
x²+5x+4
最初に、かけて「4」になるのは?
4と1 or 2と2
次に、たして「+5」になるのは?
→ +4+1
よって、(x+4)(x+1)
どの教科にも、さまざまな勉強方法があります。
決して「書くこと」だけが勉強ではありません。学校から「自学」の宿題が出されているケースも多いので、中学に上がると「書くことが勉強」と捉えがちです。
人が何かを覚えるとき、記憶にとどめるときには、いろいろな手段や方法があり、その得意さの度合いは人によってさまざまです。
・目で覚える(読む)ことが得意
・耳で覚える(聞く)ことが得意
・書いて覚えることが得意
覚えたことはテストで書く(筆記する)ことになるので、書いて覚えることも大切な要素です。もし、目や耳で覚えることが得意なのであれば、そちらを優先させることで、効率的で効果的な勉強をすることができます。
また、人に説明する(話す)勉強も効果的です。例えば、数学の問題の解き方を、周りの友人や家族にも分かるように伝えることができたら「完璧」です。周りの人を活用するのも一つの方法でしょう。
中学生のみなさんは、定期考査の勉強や受験勉強にも役立ててみてください。
数学・勉強法(基礎編)
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