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- 4 日前
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相似 高校入試対策④

当ブログでは、授業のポイント解説をしています。
高校入試の「相似」の問題では、相似比をもとに辺の長さを求めたり、面積や体積を求める出題があります。相似比は辺の長さの比のことで、相似比の2乗が面積比、相似比の3乗が体積比になります。
問題
下の図の平行四辺形ABCDで、点Eは辺AD上にあり、BDとCEの交点をPとする。AE:ED=3:2、平行四辺形ABCDの面積を70cm²とするとき、あとの問いに答えなさい。

1)BP:DPを求めなさい。
2)次の三角形の面積を求めなさい。
① △CDP ② △EPD
1)
△PBCと△PDEにおいて
BC//EDより
平行線の錯角は等しいから
∠PBC=∠PDE
∠PCB=∠PED
2組の角が等しいから
△PBC∽△PDE
対応する辺の比は等しいから
BP:DP=BC:DE
BC=AE+EDだから
AE:ED=3:2より
BC:DE=5:2
よって、
BP:DP=5:2
2)①
△PBCと△CDPは高さが同じだから
底辺BP:底辺DPが面積比になる。
△PBC:△CDP=5:2だから
△CDP=(2/7)△BCD
△BCD
=(1/2)▱ABCD=35cm²だから
△CDP
=(2/7)×35=10cm²
2)②
△PBC=△BCD-△CDPだから
△PBC=35-10=25cm²
△PBC∽△PDEより
BP:DP=5:2だから
△PBC:△EPD=25:4
よって、
25cm²:△EPD=25:4
△EPD=4cm²

問題
Aさんは、高さ634mのタワーまでの距離を、高さ12.5mの電柱を目印にして求めようと考えた。Aさんは、電柱の先端とタワーの先端が一致して見える位置に立ち、その位置から電柱までの距離を測ったら、ちょうど10mだった。このとき、Aさんが立っている位置からタワーまでの距離は何mかを求めなさい。ただし、Aさんの目の高さを1.5mとする。また、Aさん、電柱、タワーは、同じ平面上に垂直に立っており、それぞれの幅や厚みは考えないものとする。

下図の通り
ACの長さが求める距離になる。
タワーの先端BとACの距離は
634-1.5=632.5m
電柱の先端DとACの距離は
12.5-1.5=11m
△ABCと△ADEにおいて
BC//DEより
同位角は等しいから
∠ABC=∠ADE
∠ACB=∠AED
2組の角が等しいので
△ABC∽△ADE
対応する辺の比は等しいから
AC:AE=BC:DE
AC:10=632.5:11
AC=575
よって、575m


問題
下の図で、四角形ABCDは平行四辺形、AE=(1/2)EB、BF=FC、EG//BCである。AD=6cmのとき、あとの問いに答えなさい。

1)線分HGの長さを求めなさい。
2)四角形HFCGの面積は△AEHの面積の何倍か、求めなさい。
1)
△AEHと△ABFにおいて
EG//BCより
同位角は等しいから
∠AEH=∠ABF
∠AHE=∠AFB
2組の角が等しいから
△AEH∽△ABF
AE=(1/2)EBより
AE:EB=1:2だから
AE:AB=EH:BF=1:3
BF=(1/2)ADだから
BF=(1/2)×6cm=3cm
EH:BF=1:3より
EH:3=1:3
EH=1cm
HG=EG-EHだから
EG=AD=6cmより
HG=6-1=5cm
よって、5cm
2)
下図の通り
AE、GCに平行なIFをひく
△AEHと△FIHにおいて
平行線の錯角は等しいから
∠AEH=∠FIH
∠EAH=∠IFH
2組の角が等しいから
△AEH∽△FIH
EG//BC、BF=FCだから
EI=IG=3cm
EH=1cmより、IH=2cm
EH:IH=1:2だから
面積比は、
△AEH:△FIH=1:4
よって、
△FIH=4△AEH ①
IF//GC、IG//FCより
四角形IFCGは平行四辺形である。
△FIHと▱IFCGは高さが同じだから
面積比は、
底辺IH×1/2:底辺IG
=2cm×(1/2):3cm
=1:3
よって、
▱IFCG=3△FIH ②
①、②より
▱IFCG=12△AEH
①、③より
四角形HFCG
=△FIH+▱IFCG
=4△AEH+12△AEH
=16△AEH
よって、16倍

問題
相似な円柱PとQがあり、PとQの相似比は4:3である。このとき、あとの問いに答えなさい。

1)PとQの表面積の比を求めなさい。
2)Pの体積が320πcm³のとき、Qの体積を求めなさい。
1)
相似比👉辺の長さの比
PとQの辺の長さの比は4:3だから
面積比は、
4²:3²=16:9
2)
PとQの体積比は、
4³:3³=64:27
Qの体積をxcm³とする
64:27=320π:x
1:27=5π:x
x=135π
よって、135π cm³
問題
下の図の2つの四角錐PとQは相似である。Qの体積が192cm³のとき、Pの体積を求めなさい。

PとQの辺の長さの比は
15cm:12cm=5:4
体積比は、
5³:4³=125:64
Pの体積をxcm³とする
125:64=x:192
125:1=x:3
x=375
よって、375cm³

問題
下の図で、立体Aは、半径3cmの球を、中心を通る平面で切った半球であり、立体Bは、底面が半径3cmの円で、高さが9cmの円錐を、底面から高さ3cmのところで、底面に平行な平面で切ったときの下側の立体である。立体Aと立体Bの体積を比べたとき、どちらの立体のほうが何cm³大きいかを求めなさい。

立体Aの体積は、
球の体積の公式より
(4/3)×π×3³×(1/2)
=18π cm³ ①
立体B切断前の円錐をC、
切断後の上側の円錐をDとする。
CとDの体積比は、
相似比が高さ9:6=3:2だから
3³:2³=27:8
よって、
Bの体積比は、
27-8=19
切断前の円錐Cは、
錐の体積の公式より
(1/3)×π×3²×9
=27π cm³
よって、
Bの体積xは、
27:19=27πcm³:xcm³
x=19π cm³ ②
①、②より
Bのほうが、π cm³大きい。

問題
下の図で、点E、Fは三角錐ABCDの辺ABを3等分した点である。点E、Fをそれぞれ通り底面BCDに平行な平面で切り、3つの立体P、Q、Rに分ける。このとき、あとの問いに答えなさい。

1)QとRの体積比を求めなさい。
2)Qの体積が35cm³のとき、Rの体積を求めなさい。
1)
Q=(P+Q)-P ①
R=(P+Q+R)-(P+Q) ②
Pと(P+Q)の体積比は、
AE:AF=1:2より
1³:2³=1:8
①より
Q=8-1=7
(P+Q)と(P+Q+R)の体積比は、
AF:AB=2:3より
2³:3³=8:27
②より
R=27-8=19
よって、7:19
2)
Rの体積をxcm³とする
Qの体積:Rの体積=7:19より
7:19=35cm³:xcm³
1:19=5cm³:xcm³
x=95cm³
よって、95cm³
問題
下の図のように、1辺の長さが4cmの立方体があり、辺ABの中点をM、辺BCの中点をNとする。この立方体を4点M、E、G、Nを通る平面で2つの立体に切る。このとき、あとの問いに答えなさい。

1)線分EMの延長線と辺FBの延長線との交点をPとするとき、PBの長さを求めなさい。
2)2つの立体のうち、頂点Bをふくむ立体の体積を求めなさい。
1)
MB//EF、
MB=(1/2)EFだから
中点連結定理より
PB=BF=4cm
よって、4cm
2)
頂点Bを含む立体の体積
=三角錐PEFGの体積-三角錐PMBNの体積
PF:PB
=8:4=2:1だから
三角錐PEFGとPMBNの体積比は
2³:1³=8:1
三角錐のPMBN体積は、
MB=NB=2cm、PB=4cmより
(1/3)×2²×(1/2)×4=8/3cm³
よって、
三角錐PEFGの体積xcm³は、
8:1=x:8/3cm³
x=64/3cm³
よって、求める体積は、
(64/3)-(8/3)=56/3cm³


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2025.12.27 相似 高校入試対策④
